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2022/07/23(SAT)_0
先週の3連休が曇りだったこともあり、出掛けたい、避暑したい、と思い立って、小諸へ。

なぜ小諸なのかは、これ。

【「初恋」戌亥とこ】島崎藤村の詩が最新コンテンツでよみがえる にじさんじプロジェクト×こもろ観光局(こもろ観光局)



昨年秋に公開された、戌亥とこさんのMV。
小諸市にゆかりのある島崎藤村の「初恋」を、現代にVTuberが歌楽曲として歌うものとして制作され、公開されまして。

小諸は、23年前(1999年春)に青春18きっぷで小海線から小諸駅へ降り立ち、懐古園まで行くも入園料300円を惜しむとともに電車乗り換えの都合もあることで大手門をくぐっただけで軽井沢→バス→横川→高崎→新潟へ向かって以降、来ていなかったことを思い出して、ちょっと行ってみようかということで来てみました。

ちなみに、上記WEBページにあるグッズ「にじさんじプロジェクト×こもろ観光局オフィシャルパンフレット」は、各店売切。
まぁ、昨年秋の初回分がすぐに売り切れで追加生産されるほどですし。
ただ、最大手で統括っぽい「小諸駅のまど」のショップが臨時休業していましたので、そこにはあるのかもしれませんが。

そして、上記MVをイメージすると、秋の紅葉シーズンに来るのがベストかなとも思ったりもしました。
また、懐古園入口となる小諸城三の門が、2020年の暴風雨で石垣が崩落したことで工事中でしたので。

三之門塀災害復旧工事(小諸市)

そして、今日は首都圏ほどではないものの気温29℃の予報で、色々と歩いていたら暑かったですわ…。

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まずはいつものようにJR大宮駅。
JR東日本の株主優待(4割引)を利用して、軽井沢駅まで新幹線。軽井沢から小諸へは、しなの鉄道。
佐久平駅まで行き、小海線へ乗換えて小諸駅まで行くことを考えるも、小海線の本数からして現実的ではない様子。

ということで、北陸新幹線はくたか555号に乗車。自由席はそこそこに混んでいましたね。

大宮駅09:09発、軽井沢には09:48に到着。速い。都心に通えるリゾート兼居住地という感じですかね、隣の安中榛名駅はそういったブランド戦略としていますし。値段は相応でしょうけど、テレワーク可能なリッチマンはここに移り住んだりしてるのでしょうね。

軽井沢
しなの鉄道の軽井沢駅。23年前と場所は変わってないですよね、と思い出しつつ。
あの時は、夕方の横川駅行きのバスに乗る前に荻野屋で峠の釜めしを購入しておりました。バス・電車内で食べるのは憚られましたから、JR高崎駅に着いてから駅のベンチで食べて、上越線で新潟へ向かっていたという思い出。

軽井沢
ここから、10:05発のしなの鉄道に乗り換え。

軽井沢
構内には、EF63やアブト式EC40電気機関車の展示。

軽井沢
発車。車窓からの浅間山は、雲に隠れておりまする。

小諸
小諸
そして、10:25、小諸駅に到着。
1999年春に降り立って以来。当時を思い出そうにも、思い出せませんでしたが。

小諸
小諸は、アニメ「あの夏で待ってる」の舞台。
見てないんですわ。「おねがい」シリーズのスタッフが多くタッグを組んで作成されたとのことは聞いており、実はその「おねがい」シリーズも見たことなく…。「おねがいティーチャー」「おねがいツインズ」は信濃大町のほうの木崎湖周辺が舞台で、2000年代から聖地巡礼で盛り上がっていることは見聞きしていますけれども…。どこかで見ておかないといけませんかね。

駅の隣にはカフェなどが併設されたオシャレな観光案内施設「小諸駅のまど」がありますが、07/27まで臨時休業の案内。 別の観光案内所ではレンタサイクルもあり、借りようか迷いましたが、今回は懐古園周辺を歩く程度でいいかなと、徒歩で。

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さて。
駅の南側に渡り、懐古園の入り口。
はじめは、園内をまわる程度でいいかと入園料300円で入りましたが、藤村記念館にて+200円で見学しようとしたら、係員の方にその他の施設も共通で見学できる500円の共通券へ+200円で交換していただけましたため、以降はすべての施設を巡ることで、今回は懐古園で殆どを過ごすこととなりました。

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黒門橋を渡り、振り返る。
とこさんのMVに映る場面の一つがこのあたりの様子。
MVは紅葉の季節ですし、写真を撮るならばやはり秋のそのシーズンに来たほうがキレイかなとは感じます。
B1リーグの、信州ブレイブウォリアーズと三遠ネオフェニックスの試合がその時期ならば途中下車しておきたいですね。

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島崎藤村の記念館。
柳田國男が伊良湖岬に流れ着いた椰子の実の話を島崎藤村に話して着想を得た作品「椰子の実」は、東三河出身者ならば知られたものとしてはおりますが、その他の作品となると自分はあまり知りませんでして。とこさんの「初恋」の楽曲から色々と、記念館では自筆の資料や小諸そして千曲川を唱んだ詩などを知る、良い機会となりました。

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「椰子の実」の碑。

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少し歩くと、富士見展望台。

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千曲川は、大半は草木に隠れておりまする。

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展望台を振り向くと、深いお堀と、小山敬三美術館へ繋がる橋(酔月橋)がかかっています。次はそちらに向かう。

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酔月橋。お堀の深さと高低差から、そこそこ怖い。

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橋を超えたところには、鹿島神社。二礼二拍手一礼。

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そして、小諸市出身の画家・小山敬三の作品が展示される、市立小山敬三美術館。
日本の風景を、力強い線でなぞった絵画など興味深くあり。新高輪プリンスホテルの壁画を過去に見ていた気もしますが、館内で流されている映像(日本テレビ「おもいッきりテレビ」の「今日はなんの日」で小山敬三を紹介した回)で半生を見たことで、改めて見に行こうかと思いましたね。浅間や千曲などを描かれた絵画も、なかなか興味深く見眺めておりました。

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併設の施設として、茅ヶ崎のアトリエをここに移設して公開もされております。
こちらは、文化勲章や調度品、アトリエの展示。

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美術館から、千曲川を望む。なかなかに素晴らしい絶景です。
数時間後にまたここにやってくるお話は置いておいて、ここから懐古園に戻ります。

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城内に戻り、少し歩くと見晴台。
今日は良い天気となりました。それでも、標高700mの地なれども歩いていれば汗は出ます。

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見晴台の横を見ると、小諸市動物園。入園共通ですので、せっかくですから入ってみる。

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園内に展示されている動物に扮した女の子が描かれており、なかなか可愛いです。

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ペンギンの施設はアクリルで水中が見られるようになっていたり、比較的新しい感じですね。
そして、ペンギンは日陰に集まって涼んでいる様子。

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フラミンゴや亀などいますけれど、今日は広角と標準域のレンズしか持ってきていませんですので、近影は無し。
上野などの動物園へ、70-200mmのレンズで撮影するような事も考えましょうか。

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サルなど霊長類が飼育されているブースには、人間も(^^;)。
人間の檻はフリーで入れますので、ちょいと入ってみましたが、そのタイミングで学習に来ていたであろう中学生のグループに見られることになる罠。

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眼下には遊園地も。さすがにそちらには向かいませんでしたけど。

動物園はそんなに大きくはありませんから、すぐに回れます。出入口が2箇所あることで、もう一方の入口から出ると、懐古園の入口近くに戻る感じになります。

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入口近くの蕎麦屋にて、山菜くるみそばをお昼ごはん。乱切りでコシのあるそばはなかなか。ごちそうさまでした。

13時半過ぎ。懐古園の入口に戻ってきました。
各施設の入場券はまだありますので、引き続き見物することとします。

入口の隣には、徴古館。
ここは、元となる小諸城の時代の資料などを展示。
武田信玄に仕えた武将・山本勘助の紹介も。一説では豊川市牛久保で生誕したとか。へぇ。
ほか、江戸時代の巨漢の力士・雷電の紹介。現在の小諸の隣・東御市の出身だとのこと。

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懐古園の敷地の隣には、かつての小諸義塾の建物を記念館とした、小諸義塾記念館。
木村熊二塾長や島崎藤村などの先生の紹介や、生徒の卒業証書や教科書の展示など。ここから、数多くのエリートが羽ばたいていったとのこと。それでも、塾は政治情勢などに翻弄されて資金難となり閉鎖。難しいものでございます。

という感じに、懐古園とそれに付随する有料の施設の入場共通券を使い切りました。

時刻は14時半前。
お土産店を覗くも、今買うと荷物になりますし、朝の軽井沢駅の乗換の際にちょっと覗いた売店で売っているものと大差ないかなということで、ここでは買わず。その後改めて16時過ぎに来たときには閉店していたんですけどね。

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駐車場には、蒸気機関車C56の展示。
もうちょっと人目につくところで展示させてあげたい感じもしますね。ちょっとボロボロにもなっていますし。

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14時半過ぎ。一度、小諸駅前まで戻ります。
売店などでペットボトル飲料を買い、冷却しつつどこに行こうかと思案。
まずは周辺をちょいと歩いてみる。

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大手門。
ここには、1999年に来た際にも見ています。上階が資料館になっていたのは初めて知ったので、寄ってみたり。

この周辺は、公園として綺麗に整備されていました。
1999年当時の記憶はあまりありませんけれども。

再度、線路をくぐって小諸駅の反対側へ。

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地図を見ていると、少し歩けば千曲川まで出られそうでしたので、ちょいと歩いてみる。
坂を下る一方であり、それはつまり、駅に戻るためには下った分の坂を上らねばならないものとなります…。

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坂を下る途中には、千曲川に架かる西浦ダムへ続く水圧鉄管。

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鉄管をまたぐ橋をわたり、更に下る途中には、島崎藤村ゆかりの、水明楼。
草が生い茂り、入り口までは近寄れなさそうな雰囲気でしたが。

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更に歩くと、温泉旅館の「中棚温泉 中棚荘」。
汗を流せるかと、日帰り温泉のようなことをやっていないか聞いたところ、14時までとの案内。現在15時過ぎであり、残念ながら時間切れでした…。汗はそのまま、水分補給としてペットボトル麦茶を購入して先へ進みます。

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そのまま、千曲川の方へ道を下る。

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そして、千曲川に架かる「戻り橋」に到達。上流側を臨む。
こちらは、川辺に降りるにはもう少し歩く必要があり、そこまではせず。水辺に降りたら涼しそうではありましたが。

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川下を。
この先に、東京電力の西浦ダムがあることで、川の流れはせき止められることに。
橋からどちらも見ても、川遊びをする人は見掛けず。そういったことには適さない感じでしょうか。まぁ車を止めてレジャーするような場所は無い印象でしたので。

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橋を渡り、浅間山方面を臨む。
その手前に、緑が生い茂る懐古園(小諸城址)。その高さの場所まで戻らなければならないこととなります…。

ということで、この県道を北に歩いて下流にある橋を渡って駅に戻るか、ダムに至る堤防そばの道を歩き、懐古園裏手に至るトレッキングロードを歩くか考えて、後者を選ぶことに。

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近年に整備されたと思しき堤防沿いに、まずは歩く。

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暫く歩くと、西浦ダム。
鉄条網の隙間から、撮影してみる。

西浦ダムは、かつては天端が歩道として開放されていたそうですが、現在は工事により取り除かれて渡ることはできません。
この歩道があれば、戻り橋をそのまま進んでここまで来ることも考えていましたけど。

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連日の陽気で雨がないのかどうか、先程の上流側を見ても、川の流れは穏やかという感じでしょうか。
GoogleEarthでは、ほぼ私道のような農作業小屋や畑に向かう道が分かれて延び、うまくいけば河川敷に降りてダムの近くまで行ける感じではありましたが、ちょっと気が引けますし、夏の草木で生い茂った中をかき分けて進むようなイメージでもありましたから、パス。

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すぐそばには、上流の土村第一発電所で大正8年から平成7年まで使用されていた発電機が展示されています。
草が生い茂り、そこまで行くにちょいと苦労しましたが。

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小諸
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さて。
ここからは坂を上がり、懐古園方面に戻ることとなります。
ここまでの道中、「浅間・八ヶ岳パノラマトレイル」という案内板があり、懐古園内の小山敬三美術館そばにもその案内板がありましたから、矢印をたどって行けばそこに戻れるだろう、と。

浅間・八ヶ岳パノラマトレイル

トレイルのルートは事後にWEBで全容を知りましたが、水圧鉄管の脇は春には桜のトンネルになるとの記述もあり、その季節に来るのもよさそうですし、この階段も使ってみたくなりますね。

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懐古園まで0.9kmの案内。その道は舗装のない山道となります。

森林の影により、暑さは少しばかり緩和されます。
薄暗く湿った道を歩くことで、違和感というか何か別の感情が出る感じではありましょうか。

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足を滑らせたらちょっとヤバスな遊歩道を、ひたすら駆け上がることとなります。

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上を向くと、先ほど寄った小山敬三美術館そばのアトリエ。
ようやくゴールが見えたと、最後は一気に坂を駆け上がる。

疲れましたわ…。少し行った先の日陰にへたり込む。
その様子を見ていたご老人に声を掛けられたりも。まぁとにかく、行きに下った分を登ってきたわけですから、しんどかったですわ。

こうして、酔月橋を再度渡って、懐古園の入り口に戻ることとなりました。
時刻は16時。付近のお土産屋は閉まっておりました。

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小諸駅に戻り、時刻表を見る。
しなの鉄道・軽井沢行きは16:21発。これで戻ることにします。

小海線は、小淵沢行きが16:31発。これで佐久平に向かい、新幹線に乗り換えることも考えましたけど、佐久平16:45着の2分後にあさまが発車して、次発は17:32発。2分では乗換え出来ないことと待ち時間を考えて、やはり軽井沢に向かう。
軽井沢ではお土産を買ったり、待ち時間を延ばして駅前のアウトレットにも行こうかと思っていましたので。

小諸
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ということで、小諸を離れます。
また別の季節に来ましょうか…。

軽井沢
浅間山を望む。残念ながら、山頂は雲。

16:46、軽井沢駅に到着。
となりのホームには、しなの鉄道の観光列車「ろくもん」。

軽井沢
軽井沢
軽井沢
みんな写真を撮りまくっていたので、自分も例に漏れず。

ろくもん | 長野県の自然と美食を堪能する列車の旅(しなの鉄道)

時刻表を見ると、軽井沢17:12発長野行き。
予約制の食事付の乗車は15,800円で、一般の乗車(指定席)プランは停車駅までの運賃+1,020円。
食事付で長野までゆったり2時間を楽しむのも、余裕がある時に考えたいものです。

軽井沢
軽井沢
という感じに写真を撮っていましたので、直近の16:56発あさま626号には乗らず、駅前を散策。

軽井沢
軽井沢
駅前に広がる、軽井沢・プリンスショッピングプラザ。
買うものは無いでしょうけど、ウィンドウショッピングしながら歩こうか、と。
その先週に横浜のアウトレットで買い物はしているので、各店内にはほとんど入らずに流し見程度に全体の半周を眺めた程度なんですけどね。

17時過ぎですが、客の入りはそこそこにある印象。
大型の飼い犬を連れた人を多く見掛けましたわ。

軽井沢
駅に戻り、電車待ちの間に何か食べようかと思案して、荻野屋にて天ぷらそばをいただく。ごちそうさまです。
3時間前にも、そばを食べていましたけれど。

あとは、実家へのお土産を買い、18:07発はくたか570号で大宮へ。

軽井沢
軽井沢ピロシキと軽井沢高原ビールで一息。
ひと眠りして18:47には大宮駅到着。たったの40分、速いですわ。
20時前には帰宅となりました。

大宮
軽井沢は、1999年の時も今回も駅前以外の地を観光していませんので、次は白糸の滝&竜返しの滝へ行ってみましょうかね。
それに加えて、横川駅の「碓氷峠鉄道文化むら」も行っていませんから、機会を見つけて行きましょうかね。

峠の釜めし
そして、夜食。
おぎのや「峠の釜めし」の、パルプモード容器バージョン。

しなの鉄道横の直営店では陶器製のみ扱っていた様子であり、JR側のコンビニ「NewDays」で販売されていたものを購入としました。
実のところ、有楽町駅や神田駅のガード下に「荻野屋 弦」という直営の飲食店があるのでそこで同様に購入出来たり、お店限定釜めしも扱っていますから、会社帰りに途中下車して気軽に買えるものではありますけれども。それでもやはり旅先で買うことに意義がある気がしましたので。

電子レンジでチンして、熱々をいただく。ごちそうさまです。

峠の釜めしは、軽井沢駅と、ドライブイン長野店(J3・ガンバ大阪U-23のAC長野パルセイロ戦遠征時)で購入していますけど、横川駅では購入していないんですよね。次は横川駅で買いましょうか。

という感じに歩き回り、汗をかきましたわ。