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2018/08/30(THU) |
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夏季休暇ですし、どこかへ旅行しようとは考えており。 ブラタモリでも紹介された黒部ダムは1度は行ってみたいと思っており、この機会に行こうかと、旅程などを調査。 首都圏からは北陸新幹線を使って日帰りできることで、まずはこのパターンで。 あとは天候ですけど、夏季休暇とした8月最終週の黒部の天気予報は曇りや雨ばかり。 08/30の木曜日は、前日の予報では午前に晴れ・午後より雨。これならばなんとかなるかと決断。 結果は、黒部ダムに到着した昼前から雨が降り始め、ダムを渡る12時過ぎには強めの雨でそこそこに濡れましたが。 朝6時前に自宅を出て、大宮駅06:42発かがやき501号でまずは長野駅へ。07:38に到着。 ここから、立山黒部アルペンルートの長野側始点となる扇沢へ。 長野駅東口のバス乗車券販売所(科の木東口)で、扇沢までのバス乗車券を購入。2,600円。 08:15発のバスがどれほど混むのか、販売の方へ聞いてみると、1両で足りないほどの場合は増車されるとのこと。 なお、この08:15発は善光寺口にあるホテルメトロポリタンが08:00発の始発のため、そちらに行ってみるのも手ではとの返答から、そちらに向かってみる。 5分もあれば駅の上を越えて、駅隣のホテルメトロポリタン。結果、自分含めて2名の乗車。 発車して、ガードをくぐって長野駅東口に着いた時には10名ほどが乗車してきましたが、座席数には問題なく。 平日ということもあるのでしょうかね。 バスは途中、信濃大町駅に停車(降車のみ)。 信濃大町駅からのバスで扇沢に向かうルートがメジャーな様子ですが、朝に新宿からスーパーあずさ1号と普通列車を乗継いだ場合は最速で10:48着。 信濃大町発の直近のバスは11:20で、扇沢に昼前に着くことになるため、このルートはパスとしました。 時刻表より早く09:50過ぎに扇沢駅に到着。 チケット販売所で、前日にWEB予約した「平日割WEBきっぷ」を引き換え。扇沢駅-立山駅へ通り抜るための各乗り物の乗車券が一体となり、 割安にもなっています。「雪の大谷」などの繁忙期は平日でも販売されていないみたいですが。 チケットには、往年の関電トンネルトロリーバスの写真。 今季をもって長野側の関西電力のトロリーバスは運行終了となり、来季からは電気バスとなることから、これも黒部ダムへ行こうとした理由でもあり。(富山側の、立山黒部貫光のトロリーバスは継続です) チケットには直近のトロリーバス発車時刻が印字されますが、当日であればどの時間のバスに乗ってもOK。 チケット発券が09:55頃でしたので、直近の10:00発の次の10:30発への乗車にしようと考え、駅の近くにあった扇沢総合案内センターへ向かうことに。 屋内の、黒部ダム建設のパネル展示や2Fの写真展を観覧。 扇沢駅前に広がる駐車場は、スペースなく満車。ここから立山まで回送してもらえるサービスもあるとのことですが、車で来る人の多くはダムとの往復が主になりましょうか。アルペンルートを通過したい場合は、公共交通機関を利用するのが主でしょうかね。 10分前にバス乗車口に着いた時にはそこそこ行列ができていましたが、バスは増車がありますので、さほど心配なく。 バス待ちの間、係員による名物紹介や口上など面白かったですね。黒部ダムのレストハウスの名物「ダムカレー」は数時間待ちもあるとのことですが、そもそもの起源はこの扇沢駅の食堂だそうで、ここでならすぐに食べられるとのこと。 ぞろぞろとバスに乗車。この時は4号車まで出て、自分はなんとか座れました。 間隔を開けてバスが発射し、トンネルへ…。 以降の乗物もそれぞれ、混んでいても所要時間から立席でも問題はありませんし、バスならば増車されたり、団体客は別途の臨時便が割り当てられている感じでしたから、積み残しの心配はあまりしなくても良さそうですかね。この懸念が、アルペンルートへ行くに躊躇する理由でもありましたが、これならばなんとか問題なさそうで。 バスは途中、ブラタモリでも紹介された破砕帯を通過。そして富山県に入境。 トンネルは単線で、途中に入れ違いのスペースあり。ここで、運転士は反対側から来たバスの運転士とタブレットを交換してました。トロリーバスは鉄道として扱われるとのことで、標識や信号は鉄道のそれ。 関電は来季の電気バス開始により鉄道事業廃止届を提出したとのことから、電気バスはバスの扱いということで、茨城空港と石岡駅を結ぶBRTのようなシステムになるということでしょうかね。 10:50前、黒部ダム駅に到着。まずは220段の階段を上がり、展望台へ。 途中には破砕帯の湧水が飲める一角があり、混雑。展望台にも湧水を飲めるところはありましたから、ここで立ち止まらず進むのが吉。 扇沢では曇りでしたが、西に、後立山連峰を越えた黒部ダム側では雨が降り出す天候。 それでも、放水はダイナミックですね。 山の中にこれほどの巨大なダムを作り上げた事も含めて、感嘆します。 曲線美。 展望台から下の新展望台に至る階段は、足場が雨で濡れていることも含めて、なかなか怖いものがありました。 11時半。雨は強くなる一方。 ダムを渡った先の、黒部湖からのケーブルカー乗車は12:40発の便を予定していたため、まずはレストハウスで昼食を。 と思いきや、食堂は混雑。早くても20分待ちということで、時間はあるにせよ待つのもアレですから、売店でりんごジュースと牧場アイスクリーム、外の屋台でカレードッグまんを昼食に。 お土産ゾーンでいろいろ見つつ、最後に何か買えばいいかなと何も買いませんでしたが、黒部ダムを意匠としたものはアルペンルートの最後のほうの、美女平や立山にはありませんでしたね。買える時に買っておけということでしょうか。 ダムの殉職者慰霊碑にお参りしつつも、雨は止まないため、12時過ぎにダムを渡り始めることに。 しかし、アスファルトは水たまりができるほど。 ダムの中央から下を。流石に怖いですわということで、後ずさり気味に、このアングルが限界。 雨の強い中、そして施設内外の寒暖差で、カメラとレンズには過酷な状況にはなりました。 帰宅したら、すぐさま除湿機の前で乾かしましたよ。 雨の中、15分程掛けてダムを歩き、黒部湖駅へ。 12:40発のケーブルカーで、5分ほどの乗車。 立山ケーブルカーの最大斜度は29度。香港・ビクトリアピークのピークトラムより急だなと思って調べたら、ピークトラムの最大斜度は27度とのことで、やはり立山のほうが急でした。 黒部平駅から大観峰へはロープウェー。次は13:00発。 少しばかり外に出てみる。 ケーブルカーの乗客がそのままロープウェーに乗車という流れで、こちらもギュウギュウ詰め。 乗車最中に晴れ間が差して、この時間であればダムも雨が止んでいたかも。まぁ、その時間までいられる旅程ではありませんが。 7分ほどで、ロープウェーの大観峰駅に到着。上階の展望台から黒部ダム側を。 大観峰より、後立山連峰を北から南へ撮り続けて、Microsoftのパノラマ写真合成ツール「Image Composite Editor」を使ってくっつけてみたり。上記写真のリンク先のサイズは3354x644px,884KB。 この展望台に寄ることで、室堂への30分間隔のトロリーバスは直近の便とはせず、13:45発の便への乗車としました。 立山黒部貫光のトロリーバスで室堂で向かいます。バスは増車対応されますから、混雑していても座ることは出来ました。 こちらのトロリーバスは関電とは異なり、立山黒部貫光の所有ですから、引き続きトロリーバスの運用です。 10分弱の乗車で、13:55頃に室堂に到着。 室堂駅の立ち食いそば屋で、名物の白海老かき揚げそばをいただく。美味。 標高からして肌寒い地点ではありますけども、体が温まります。ごちそうさまでした。 さて。室堂では、みくりが池は見ていこうかと、次の美女平へのバスは1時間後の便として、駅から外に出ます。 みくりが池。万年雪も見られます。 気温は16℃ほどと、ドライメッシュのシャツ1枚ではやや肌寒いほどの、しかしながら避暑には良いところですね。 周りを見渡すと、トレッキングスタイルで装備した方ばかり。その先の温泉や雷鳥沢キャンプ場などに向かうのでしょうか。 紅葉の時期にも来てみたくなりますね。 みくりが池を1周して戻ろうかとも思いましたが、バスの時間には間に合いそうもない距離感と、雨と風が強くなってきたため、池の周辺を1/4周したところで引き返すことに。 立山を望むも、峰は雲に覆われています。 晴れていれば、みくりが池に立山が美しく映る写真なども紹介されていることから、その時に来たいものですね。 そして、この日はシティウォーキング用なスニーカーで来たので、池の周りの登山道を歩くには辛いものでしたから、トレッキング用のシューズは必須でしょうね。雪の大谷の時季ならばなおさらでしょうけど。 立山黒部アルペンルートのイメージキャラ「立山黒部アルペンガール」。 アミューズメントゲーム「太鼓の達人」のキャラクターデザインの方によるもので、こういうキャラがいることは知らなんだわ。 なお、アルペンルートの各駅にはスタンプがあり、全部押印するとこのクリアファイルがもらえるらしいです。> 今回、スタンプラリーまではしていませんでしたが、次回に片道で抜ける際には、やってみることにしましょうかね。 室堂駅から、次は美女平への観光バス。15:00発のバスとして並び、改札の開始。 出札したちょうど後ろから2両目のバスの案内となり、自分は1両目の満席手前のバスの通路側になってしまいましたが。 室堂の山荘付近の駐車場から富山県警のヘリが飛び立っていきました。遭難者捜索なのかは不明ですが。 バスは、各名所でスローダウンしたりしながら進みます。 称名滝では、通常の滝のみが落水して、もう1つのハンノキ滝の流れは見られませんでした。 バスからですと遠目に写る程度ですから、立山駅からの称名滝探勝バスを使うほうが良いですね。 道中では路肩を歩いているトレッキングの人にすれ違ったりも。美女平から室堂への23kmを、滝を見たりしながら進み、室堂からまた立山方面に戻る1日トレッキングというのも面白いでしょうね。 約45分で美女平に到着。 美女平では、雲間から青空もチラホラと見え出すほどに天気は回復。回復というか、晴れているところに来たということですが。 そして、立山ケーブルカーで立山駅まで下山。扇沢から立山までの通り抜けきっぷの最後の乗り物。 ギュウギュウ詰めの、通勤電車のような混雑のケーブルカーで、一気に下山。 立山黒部アルペンルートの、富山側の起点である立山駅に到着。 まずはここまで、色々な乗り物で踏破しました。 ケーブルカーは16:10ほどに立山駅に到着。富山駅行の富山地鉄の直近の電車は16:20発で、その次は17:30発。 最後に駆け足になるのもアレでしたので、駅舎を出て周囲を散策。 駅の近くに、「立山カルデラ砂防博物館」があるとのことから、寄ってみることに。 行きの北陸新幹線の、JR西日本の今月号の車内誌には富山・立山の砂防の紹介記事があり、その中にはこの博物館も紹介されていたことから、時間が合えば寄ろうかなとも考えていましたので。 とはいえ、17時の閉館に対しての16:30前の最終入場になり、有料展示スペースは閉館済。 入口や2階の無料スペースのみ観覧できるとのことで、こちらを観覧。 富山地鉄立山線の脇を流れる常願寺川の急流ぶりと立山カルデラから流れる土砂に対して、お雇い外国人のヨハニス・デ・レーケによる河川改修の指導の紹介や、各砂防ダムの機能などの紹介。無料スペースだけでも色々な紹介がされており、なかなか勉強になりましたよ。 踏切を越えて、常願寺川の支流である称名川を。送電線はご愛嬌。 立山駅に戻り、売店のソフトクリームで涼を取りつつ、ウインドウショッピング。 アルペンルートでは美女平で立山地ビール「星の空」2本セット(アルペンガールのコースター付き)を購入したのみでした。 「雷鳥の里」も買わなかったなー。美味しいのですけどね。 ちなみに、このコースターがセットされた「星の空」2本セットは、美女平駅の売店で見掛けて購入しましたが、それより前や後の駅の売店では見掛けなかったような感じで。 立山駅17:30発の富山地方鉄道で富山駅へ。運賃は1,200円。 アルペンルート内の各乗り物のセット運賃と、富山-立山間と扇沢-長野間の各交通機関の運賃で、そこそこの料金にはなります。 発車5分前に改札開始。トレッキング帰りの人など、結構な行列でしたけど、座れたので良し。 途中駅では、高校生がぞろぞろと乗ってきました。富山県の夏休みはこの日08/30までとのことですが、部活動での登下校でしょうかね。 車窓から常願寺川の砂防堰、田んぼの稲穂など移りゆく景色を見つつ、ウトウトしながら富山へ。 18:37、電鉄富山駅に到着。立山から富山までは約1時間10分と、そこそこ掛かるのですね。 富山駅から出たら、暑さと湿気がそこそこあって、山に戻りたい気分でしたわ。 あとは、東京に戻るだけとなります。 直近は1時間後の19:37発かがやき516号。その次ですと21:20発。 晩御飯を摂ってちょいとおみやげを買い、直近の新幹線で帰ろうかなということで。 駅の北にある富岩運河環水公園の夜の風景を見ようかとも思ったり、エクセルホテル東急の裏手にある居酒屋で白エビやのどぐろを堪能しようかと思うも、直近の新幹線では時間が足りず、かといって21時まで過ごすには長過ぎる。 ということで、富山駅ビル「とやマルシェ」内の白えび亭でブリ天丼と白えび刺身小皿の単品をそれぞれチョイスしての夕食。 軽くお土産類を買ったり、駅のイベントスペースでの「越中おわら踊りの夕べ」の踊りを見たりしつつ、発車時間に。 19:37発かがやき516号に乗車。北陸ビールと笹寿司を食し、あとは寝て起きてのくり返し。2時間弱で大宮駅に到着。 在来線に乗り換えて、22時過ぎに帰宅。 ということで、東京からは日帰りで立山黒部アルペンルートを巡ることができました。 時間とお金に余裕があれば、室堂あたりで1泊したいのですけどね。天気が良ければ星も綺麗でしょう。 今回は関西電力トロリーバスのラストイヤーということで旅行を計画し、しかし天気が悪かったことから、次は天気が良いタイミングで向かいたいですね。それでも、山の天気は変わりやすいですから、東京から現地へ来てみなければ分かりませんでしょうけども。 6月初旬頃までの「雪の大谷」にも行ってみたくもなりましたが、そちらは個人旅行は困難で、ツアーでしかもそれすら予約キャンセル待ちの人気混雑ぶりとのこと。そして、こちらも吹雪いて真っ白な天候になってしまうことも考えたら、天気も見た上でのタイミングになることで、なかなか難しそうですね。 それでも、また来季以降の観光放水で晴れの時に、関電の電気バスも乗りながらまたアルペンルートを楽しみたいですね。 東京からの日帰りでも、それなりの金額は掛かりましたけどね。 宇奈月温泉で1泊して、立山から扇沢に抜けて、帰りは信濃大町から松本そして新宿へスーパーあずさで帰宅するようなルート選定も考えられましょうし、色々と計画してみましょう。 |
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